リトグラフはどんなものか

木版画は出っ張った部分に絵の具を付けて刷るもので、銅版画は凹んだ部分にインクを詰めて刷るものです。
感覚的に分かりやすいものです。
ですが、リトグラフは分かりにくい技法かもしれません。
リトグラフは平版とも呼ばれる、水と油の反発を利用して、平らな版で刷るものです。
1798年にドイツで発明されたものです。
なおリトグラフのリトはギリシャ語で石を意味するものですが、最近は石を使わずにアルミやジンク、木などを使います。
ジンクを使ったものは、斑点状の文様になるところが特徴です。
木を使ったものについては、日本で発明されたものです。
現在、多くの作家が木を用いているのですが、木に絵の具で描画する他に、彫刻刀で彫りを入れたりして製版します。
木の木目が生かされた、特徴あるものになります。
石を使った場合はインクの乗りがすごく良いですし、刷り上がりもそれに比例してすごく綺麗です。
ただ、石は高価ですし、重くて持ち運びが大変です。

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