独特の世界観が楽しめるリトグラフ

版画といえば、彫刻刀で木を彫って作る木版画のイメージが強く、仕上がりは白黒のものを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかしながらリトグラフは、白黒ではなくいくつもの色が使われ、仕上がっています。
では、リトグラフはどうして人気があるかご存知でしょうか。
いくつか理由はありますが、その中の1つに作成の過程があります。
そもそもリトグラフは版画の1種ですが、1つの作品を作るにあたってはいくつかの工程が必要になるのです。
大きくわけると3つの工程で、描画と製版と刷りになりにわけられるでしょう。
どれも複雑な作業になるため、時間は凸版画や孔版画や凹版と比較するとかかってしまいます。
その分、味わい深い作品が多いですね。
使われているのは木ではなく、アルミ板が多いのでたとえ白黒で刷ったとしても雰囲気はまったく違うはずです。
筆だけでもさまざまな表現ができますし、クレヨンを使ったり、インクを飛ばしたり、独特の世界観が広がっています。

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